studio diary

10/9平屋にするとコストが下がる理由~家づくりに関する豆知識~

2階建てに比べて平屋は

家そのもののコストが

割高なイメージがありますが、

 

・階段がいらないこと。

・廊下を減らすことが出来ること。

・全ての部屋と収納が同じフロアにあることから

部屋を減らすことが出来ること。

 

この3つの理由から

2階建てに比べて面積が

大なり小なりカット出来るため、

結果的に2階建てよりも

安く建てることが出来たりします。

 

そして、高性能化が進む現在においては

以下の2つの理由により

ほぼ確実に安く建てられる

と言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

こんにちわ。

eguken myhome studio 江口です。

 

まず、1つ目の理由が

「制震ダンパ」が

2階建てでは基本必要なのに対し、

平屋にすれば必要じゃなくなるからです。

 

細かく部屋を仕切る2階に比べて

広々としたLDKをつくる1階は

壁が圧倒的に少なくなる上、

基本全ての部屋を

南向きでつくろうとすることから

南と北の壁量バランスが

悪くなる傾向がある2階建てのお家は、

地震の時はもちろん

日常的な重量車両の通行による揺れや

強風時の揺れなどの影響も受けやすく、

耐震等級3の取得だけでは心許ないのに対し、

平屋は上からの荷重が小さく

地震の時はもちろん

日常的な重量車両の通行による揺れや

強風時の揺れなどの影響を受けにくいからです。

 

ゆえ、耐震等級3を取得する場合でも

2階建てのように、

柱や壁の位置に制限をそう受けることもありません。

 

もっとも

より安心感を得たいという方は、

平屋の場合でも「制震ダンパ」を

設置していただいてもいいわけですが、

これだって50万円前後もコストがかかる

列記としたオプション工事ですからね。

 

そして2つ目の理由が

仰々しい「空調設備」を

設置する必要がなくなるからです。

 

どれだけ断熱性能を高めても

上下階の温度差は生まれることから

2階建ての家で快適に暮らすためには、

空気を循環させるための仕掛けが必要となるのに対し、

平屋の場合、無駄な廊下さえ量産しなければ

リビングの空調設備さえ動かしていれば

基本、家全体に空気が行き届くからです。

 

今後は、住宅ローン控除の兼ね合いから

ZEH基準以上で建てることが基本となりますが、

そうなれば、これまで以上に

外気の影響も受けにくくなるし、

壁に比べて断熱が弱い窓ガラスからも

熱が逃げていきにくくなりますしね。

 

ZEH基準となると

太陽光発電も標準搭載になるため、

太陽が出ている間は

電気料金を気にすることなく

空調設備をつけておくことが出来、

結果、家の中をより快適に保ちやすくなりますしね。

 

ま、要は平屋にすればそれだけで

自然と「耐震」や「断熱」を高めることが出来、

それらにお金をかける必要がなくなるというわけなので、

これから家を建てようとお考えの方は

前向きに平屋をご検討いただけたらと思います。

 

とはいえ、平屋はつくり方を間違えると

コスト的にも暮らし的にも

最悪の事態を引き起こしかねないので、

その点には十分注意してくださいね。

 

それでは、、、

 

 

10/2(木)2種類の平屋~家づくりに関する豆知識~

 

現在、人気急騰中の平屋ですが、

どんな平屋にするかによって

家づくり全体にかかるコストが大きく違ってきます。

 

そして、その建て方の違いは

コストに違いを生じさせるだけじゃなく、

「暮らしの質」にも大なり小なり

影響を及ぼすことになります。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

例えば、「中庭」がない平屋は

採光を外周部から確保する必要があるため、

外周部にはそれなりの大きさの

窓をつくることになりますが、

そうなると、その窓からは

採光とともに視線までも入ってくるため、

基本、ずっとカーテンが

開けられない状態になってしまいます。

 

そして、家の中が暗くなり

朝から照明なしでは暮らせなくなるし、

外の景色を見ることも出来なくなります。

 

他方、「中庭」をつくれば

人の視線を気にしなくていいため、

そのためにカーテンをつける必要がなくなり、

そこから光がたっぷりと入ってきて、

かつ、家の真ん中から取った光が

家の端まで拡散していってくれるため、

日中、安定した明るさをもたらしてくれます。

晴れの日はもちろん、曇りや雨の日でも。

 

かつ、その窓の向こうに広がる

空や景色を見ることも出来ます。

 

続いて、ウッドデッキについて。

「中庭」がない平屋は

基本、ウッドデッキも

人から丸見えの場所につくらざるを得ません。

 

結果、最初のうちは

バーベキューや遊び場として多少使ったとしても、

どんどん使わなくなり、

遅かれ早かれ全く使わない

「ただのお飾り」と化してしまいます。

 

他方、「中庭」をつくり

そこにウッドデッキをつくれば、

プライバシーが担保されているため

持て余すことなくふんだんに使うことが出来ます。

 

バーベキューをするのはもちろん、

単純に食事をとるにしても、

テントを貼ってキャンプ気分を味わうにしても、

プールを出して水遊びをするにしても、

まったりとお酒を飲むにしても、

ハンモックで昼寝をするにしても、です。

 

しかも、そこで遊ぶ子供の姿を見ながら

キッチンやリビングで家事を

こなすことだって出来ますしね。

わざわざ、家事の手を止めて

子供を外に遊びに連れて行かなくても、です。

 

これ1つを取っても

かなり大きく違うことが

お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

最後にもう1つ。

それは洗濯の動線です。

そもそも平屋になれば、

上下移動がなくなり平行移動だけになるので、

2階建てよりかは便利になっているんですけどね。

 

とはいえ、あなたが

晴れた日や花粉を気にしなくていい日は、

外に干して乾かしたいとお考えであれば、

「中庭」のあるなしによって

これまた大きな違いが生じます。

 

「中庭」がない平屋だと、

勝手口を出て隣家との間のスペースに

干しに行かなくてはいけないため、

ノーメイクやパジャマのままでは

この作業がやりにくいのに対し、

「中庭」があればここに干せばいいので、

身なりのことを一切気にする必要もなければ、

時間帯も一切気にする必要もありません。

 

また、勝手口を出て外にいくとなれば、

夏は汗だくになるし、冬は手や足がかじかむ、

そして、そんな中何回も洗濯物の出し入れをしないといけない

という大変な状況になるのに対し、

「中庭」があれば、

干すも取り込むも数歩の移動だけで全てが片付くため、

暑い、寒い、面倒臭いという思いを

全くしなくてよくなります。

 

いかがでしたでしょうか?

単純に平屋にすればそれだけで

暮らしやすくなるわけではないこと、

そして、間取りのつくり方によって

暮らしの質に大きな違いが生じることに

お気づきいただけたのではないでしょうか。

 

というわけなので、

これから家を建てる方は

この違いをご理解いただいた上で

家づくりを進めていただけたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

9/25(木)法律と現実~家づくりに関する豆知識~

部屋に必要な採光や換気は

建築基準法に定められている基準に従って計算するのですが、

この基準をクリアしたから充分な採光や換気が取れているのか?

と言うと決してそうではありません。

 

その多くの窓にはカーテンが設置され、

外から入ってくる光を遮断するからです。

また、カーテンが必要な窓は開けることすら難しいからです。

 

その上、煩わしい直射光を遮断するために

シャッターまで閉めようものなら

もはや、その窓は窓としての機能を

一切果たさない状態と化してしまいます。

 

そんなわけで採光と換気に関しては、

決して建築基準法がどうのという話だけで考えるのではなく、

実態レベルで考えなければいけません。

残念なぐらいに薄暗くて空気がどんよりとした

家を建ててしまわないためにも。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

この問題を解決するためには、

そもそもカーテンが必要のない窓

どうすればつくることが出来るのか?

を考えなければいけません。

 

どのようにすれば、

採光や換気を確保出来ると同時に

プライバシーも守れる窓に出来るか?ということです。

 

例えば、一般的に窓の高さは

床から2mを天端として

そこから70cm〜90cmの高さの窓を設置することが多いのですが、

この窓の高さは家の中が外から非常によく見える高さであるため

外からの視線が気になりカーテンを設置せざるを得なくなります。

 

また、リビングをはじめとした南向きの窓に関しては、

南からの直射光を取り入れたいあまりに大きな窓を設置しますが、

窓の向こうに視線を遮断するものがない場合、

外からの視線が気になり、

これまたカーテンを設置せざるを得なくなります。

 

ゆえ、弊社では床までの大きな窓を設置する場所は、

外からの視線が気にならないところだけに限定しているし、

それ以外の場所の窓に関しても

外からの視線が気にならない高さに設置したり、

外からの視線が気になる場所に設置せざるを得ない場合などは、

透明ガラスではなくフロストガラス(曇ガラス)を使うなど、

視線を防ぐためのカーテンが必要ないように工夫しています。

 

あ、そうそう。

外の地面の高さは家の中の床の高さよりも約60cm低く、

窓の高さを低くすればするほど外から覗かれやすくなるので、

これも建てる前に知っておいた方がいいかと思います。

 

そんなわけで窓は1つ1つ立地環境を加味しながら

高さ、形状、ガラスの種類などを丁寧に決めていくわけですが、

これが出来れば予定通りの光が家の中に入ってくるし、

いい気候の時期には心置きなく窓を開けることが出来るし、

開けたままにしておくことも出来ます。

 

また、プライバシーが担保された透明ガラスからは

外の様子はもちろん、光の動きや四季の移ろい、

そして空を眺めることが出来るので、

圧巻の開放感と贅沢な時間を

感じていただくことも出来ると思います。

 

いかがでしたか?

快適な家にするために

どれだけ窓が重要な役割を占めているのか

お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

なので、間取りや動線ばかりに気を取られ過ぎず、

窓のことも同じぐらいよく考えながら

設計図をご覧いただけたらと思います。

 

それでは、、、

 

9/18(木)南向きの土地の活かし方~家づくりに関する豆知識~

南向きの土地は家を建てる多くの方から

欠点のない万能の土地だと思われがちですが、

決してそんなことはありません。

 

例えば、よほど広く土地を買わない限り

駐車場と庭がいっしょくたになり、

庭のプライバシーが担保しにくくなると同時に、

庭で遊ぶ子供たちの身の危険が高くなります。

あるいは、安全性と防犯性を担保するために

塀や門をつくるとなればその分外構費が高くなります。

 

また、南向きの土地は

庭のみならず家の中もプライバシーが担保しにくいという

リスクを最も秘めています。

南向きの土地を買った以上、

部屋の向きも窓の向きも出来るだけ南にしなければいけない

というマインドが発動するからです。

 

結果、その状態の中で

プライバシーを担保する方法を模索するしかなくなるのですが、

その方法として用いられるカーテンやシャッターは、

窓から入ってくる光を閉ざすという役割まで果たしてしまいます。

 

つまり、明るいはずなのにあまり明るくなくなってしまう、

あるいは暗くなってしまうというわけですね。

 

その上、土地はもちろんのこと、

家や外構も南向きの土地が一番高くなりやすいですしね。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

という風に

たとえ最強と言われている南向きの土地でさえも、

その他の土地同様に

それなりに欠点を持ち合わせているのですが、

南向きの土地の最も厄介なことが

それ以外の方角の土地に比べて

この解決策を講じるのが難しいということではないでしょうか。

 

「採光」と「プライバシー」を両立するためには、

西・東・北同様に道路面からの採光に頼らない

という方法を用いるのが最も良い解決策なのですが、

「せっかく南向きを買ったのに!」

という考えが確実にそれを邪魔するからです。

 

ゆえ、個人的にはそのリスクを未然に防ぐために

そもそも南向きの土地をオススメしないようにしています。

 

✔️プライバシーの担保が最優先

 

ここまでお伝えしたように

南向きの土地が抱える一番の問題は、

採光方法を単純に考えるとプライバシーが担保されなくなること、

そしてその解決策に多額の資金を

突っ込まないといけないこと、です。

 

ゆえ、それらを解決するために弊社では、

間違いなく外から家の中が見られない立地じゃない限りは、

南向きの土地においても西・東・北の土地同様に、

家の正面には基本窓を設けないというスタンスを貫いています。

 

土地が広い場合、

その解決策は「中庭」となるでしょう。

そして、土地が狭い場合、

その解決策は「吹抜け」となるか、

あるいは「吹抜け」と「中庭」の併用となるかもしれません。

 

これらの方法は、南向きの土地においては

とっても意味がなく勿体無いことのように映るかもしれません。

また、友人や親御さんに図面を見せようものなら、

全否定されるかもしれませんし、

大なり小なり家のコストは上がってしまうかもしれません。

 

ですが、これらがもたらす恩恵は

安定した採光と開放感はもちろん、

家の中と庭のプライバシーがしっかりと担保されたことで

安心して過ごすことが出来るようになることです。

 

かつ、カーテンやシャッターといった

付属部材にコストをかける必要がなくなり、

また、塀や目隠しといった余分な外構工事にも

コストをかける必要がなくなり、

その分、家づくりの予算を落とすことが出来ることです。

 

なので、こういったことも踏まえた上で

土地選びをしていただければと思います。

きっと、土地探しの幅が確実に広がるはずですから!

 

それでは、、、

 

9/11(木)平屋の人気が急騰している理由~家づくりに関する豆知識~

「建てている家の80%以上が平屋です」とお伝えすると、

ほぼ確実に「平屋、流行っていますもんね!」

という答えが返ってくるぐらい

平屋は空前のブームとなっているのですが、

「じゃあその理由が何ですか?」と聞かれると

「何でなんですかねー??」というのが正直な感想です。

 

とはいえ、これだけ流行っているということは

世間が「平屋の間違ったイメージ」から解放されていっているのは

紛れもない事実だと思うので、

今回はその点について言及していきたいと思います。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

そのイメージとは「平屋は高い」ということです。

平屋にすれば建築費が割高になるし、

平屋を建てようと思うと土地がかなり広く必要になるし、

そうなれば自ずと外構費用も高くなるからです。

かつ、日当たりを確保するために

最も価格が割高である南向きを買いたくなるからです。

 

以上のような理由から

「平屋は高い!」「平屋は金持ちの家だ!」

というイメージが蔓延していたわけですが、

ここ最近、平屋を希望される方とお話しさせていただいている限り、

どうやらそのイメージが和らいできているんじゃないかと感じています。

 

✔️高くない平屋と高い平屋

 

とはいえ、ひとくちに平屋を建てると言っても、

どんな平屋にするかによって

全体にかかるコストが大きく変わってくるのもまた

一つの事実だったりします。

 

例えば、弊社では平屋・2階建てに限らず

「中庭」をつくることが多いのですが、

「中庭がある平屋」は

家づくり全体にかかるコストを大幅に軽減出来ます。

 

まずは、土地の面積が縮小出来、

結果、土地の負担が小さくなります。

採光を確保するための無駄な余白を

敷地の南につくる必要がなくなるからです。

「中庭」をつくれば家の真ん中から採光が取れますからね。

 

結果、土地面積を最小限にすると同時に

その敷地に無駄な余白を残すことなく

建物を配置することが出来るようになります。

 

また、土地の日当たりを気にしなくて良くなるということは、

割高な南向きの土地を買う必要もなくなるということでもあります。

結果、単価的にも土地の負担が抑えられるようになります。

 

さらに、外構工事費用も圧倒的に抑えられます。

家の真ん中から採光が取れれば

外周部に大きな窓を設置する必要がなくなり、

外からの丸見え感を防ぐための無駄な工事が全てカット出来るからです。

目隠しフェンス、境界塀、門、植栽もろもろの工事ですね。

 

外周部に窓がいらなくなるということは、

「=外観が整いやすくなる」ということでもあるので、

外観を整えるための外構工事も一切必要なくなりますしね。

 

家だって、中庭をつくれば施工面積が増えることから

一見だいぶと価格が上がりそうに思いますが、

これに関しても

無駄なスペースや無駄な部屋さえ合理的にカット出来れば

高くなるどころかむしろ安くなりますしね。

カーテンやシャッターといった

余分な追加工事もいらなくなるわけですしね。

 

以上のような理由から「中庭がある平屋」は

家全体にかかるコストが安くなるわけですが、

そうじゃない平屋は家全体にかかるコストが割高になります。

 

日当たりを確保するための余白分

土地を広く買わないといけなくなるし、

日当たりがいい南向きの土地にしないと

採光が確保出来なくなる可能性が高いし、

そうなれば目隠しの役割を果たす

外構工事をたくさんしないといけないし、

かつ、土地面積が広い分、

外構工事の施工面積も広がるからです。

 

その上、家は割高ではなくなるものの、

家の中を見られないようにするために

カーテンが全ての窓に必要になるし、

それに加えて大きな窓にはシャッターも必要になりますしね。

これぞ「The 金持ちの家」ではないでしょうか。

 

さて、あなたはこの空前の平屋ブームの中、

一体どちらの平屋を建てられますか??

 

それでは、、、

 

9/4(木)古い家が建っている土地の注意点~家づくりに関する豆知識~

売り土地には、耕作しなくなった田や畑、

使わなくなった工場や倉庫などを不動産業者が買い取り

それを造成して売り出される分譲地と、

昔の分譲地の残りや自らが所有していた不動産を

個人の方が販売される土地がありますが、

前者の場合、道路、水道、排水、境界などが

完璧に整備されているのに対し、

後者の場合、それとは真逆の場合が多々あります。

 

また、後者の場合

古い家が建っていてそのまま売りに出されていることも少なくなく、

売り土地が少ない地域だと、

このような土地も検討材料として入れざるを得ないと思うので、

今回は、古い家が建っている土地を購入する場合の注意点について

お伝えしていきたいと思います。

 

こんにちは。

eguken myhome studio 江口です。

 

その前にまず古い家を残したままの状態で

土地を売っている2つの理由についてから。

 

1つは、更地にするとなれば解体をしなくてはいけないため、

その費用を先に払わないといけなくなるから、ですね。

ごく当たり前の理由です。

 

そして2つ目が、

家が建っている状態にしておくと固定資産税が安いからです。

200㎡(約60坪)までの敷地だと更地の状態の6分の1なので、

仮に土地の評価が18万円の場所であれば

3万円の評価になるという感じです。

 

解体してすぐ売れるという確証があるならまだしも、

もしかしたら数年間売れないなんてことも十分考えられるので、

この税制優遇は売る側からしたら受けておきたいところですもんね。

 

以上のような理由から、

古い家を残したまま売っている場合も少なくないというわけですね。

もちろん、更地にしておいた方が間違いなく雰囲気がいいので、

売るにあたって圧倒的に有利にはなるんですけどね。

 

✔️古い家が建っている土地の注意点

 

では、ここからは

このような土地を購入する場合の注意点というか

着眼点についてお伝えしていきたいと思います。

 

まず注意しておきたいところが、

境界のブロックや基礎の状態です。

そのまま使えるかどうかで

かかってくるコストが大きく違ってくるからです。

 

境界壁が基礎ごと倒れてきている場合、

一旦それを壊して新設し直さないといけないため、

単純にブロックだけをやりかえるのとでは

かなりコストが違ってきますからね。

 

続いて注意しておきたいところが水道管です。

かなり築年数が建っている家だと、

上水道を引き込まず地下水を使っていることもあるし、

上水道を引き込んでいたとしても

現在の市の規定に合致していなければ

引き込み直さないといけないため、

そうなれば数十万もの費用が別途で必要になってきますからね。

 

ゆえ、境界壁の状態と共に

この水道も抜かりなく調査しておいてください。

 

この他、家が建っている土地の場合、

地盤はしっかりしているため地盤改良工事は必要ないのでは?

と言われることがあるんですが、

これも必ずしもそうではありません。

 

もちろん、元々家が建っていたため

田や畑を造成した土地に比べると、

地盤が締まっていると地盤調査会社からは見なしてもらえるので、

微妙な判定の際は良い方向に働くもの事実なんですが、

如何せん、地盤調査が必須化したのはここ15年ぐらいであり、

昔は調査もせず家を建てており

「家が建っていたから=地盤が強い」というわけではないので、

ここは楽観的に考えない方がいいかと思います。

 

最後にもう一点。

古い家が建っているということは、

周りの家も同じように古いことが予想され、

これはつまりシロアリが近所に潜んでいる可能性が高い

ということでもあります。

 

ゆえ、家を建てる時には、

土壌部分にシロアリ対策をしっかり行ってください。

まー、これに関しては

今やどこの住宅会社でも標準化していると思うので、

あまり心配することはないんですけどね。

 

というわけで、これから土地を購入するにあたり

古い家が建っている土地を前向きに考えることがありそうな場合は、

この記事を参考にしていただければと思います。

 

それでは、、、